申論題內容
⑵近代化以前の日本人の生活基盤は村にある。だから村づき合いは非常に大切だ。村
からの脱落は時には死さえも意味するのだ。共同水田の取り入れ、植え付け、山林
の手入れなどのほかに、結婚、葬式など、私事に関することも、必ず村づき合いの
一環として行われる。その中に、村八分という差別の代名詞になっている言葉があ
る。これは共同体にとって益にならない、あるいは悪事をはたらいた者に対して、
火事と葬式以外は付き合わない、ということなのだ。火事はいっさいの財を失って
しまう災難、葬式は悲しいものだから、この二つは付き合ってやるが、あとは赤ん
坊が生まれようが、結婚しようがいっさい無関係、勝手にやれということだ。十の
うち二つは付き合うが八つは付き合わない。これが村八分だ。(15 分)